当NPOには、年間300件を超えるさまざまなご相談が寄せられています。
近年、特に増えてきているのが住み替えに関するご相談です。
■ 一軒家からマンションへ
(段差の多い住まいからバリアフリーの住まいへ)
■ 自宅から高齢者施設へ
高齢者のくらしを取り巻く環境が変化する中、住まいの見直しは老後資金や介護の備えにも大きく関わる大切なテーマです。
今回は、最近支援させていただいた事例をご紹介いたします。
《相談者》
50代女性(NPO会員):神戸市在住
《経緯》
東京で一人暮らしをしている80代のお母様の物忘れが目立つようになり、心配になったことがきっかけでした。
自分の住む神戸の近くに住んでもらい、サポートしたい。しかし、高齢のお母様が入居可能な物件がなかなか見つからないという状況でした。
兵庫県のホームページで、当NPOが高齢者の住み替え支援を行う居住支援法人であることを知り、ご相談に来られました。
《対応》
まずはご本人とお母様それぞれに面談を行い、お母様のご意思を尊重しながら住まいのご要望を丁寧にヒアリングしました。
そのうえで、
✅ 高齢者が入居可能なマンションのリストアップ
✅ 内覧への同行
✅ 希望物件の入居条件の確認
✅ 当NPO参画の不動産事業者を通じた入居交渉
といった流れでサポートを行いました。
住み替えは単なる引っ越しではなく、今後の資産管理・資産運用や生活設計にも関わる重要な選択です。家族の安心につながるよう、丁寧に対応しました。
《結果》
当初、貸主様は入居に難色を示されていましたが、
・契約者を相談者ご本人
・保証人を相談者の弟様
・相談者が毎日お母様の様子を確認する
という条件のもと、入居が認められ、無事に転居することができました。
今回はご家族のサポート体制が整っていたため、比較的スムーズに住み替えが実現しました。
しかし近年は独居高齢者も増えており、より慎重な対応が求められるケースも少なくありません。
当NPOでは、住み替え支援にあたり、
✅ 身元保証に関するサポート
✅ 後見人に関するご相談
✅ 亡くなった後の家財処分の手配
✅ 関係事業者との連携による包括的支援
✅ 必要に応じたFP相談による老後資金の整理
など、地域福祉のネットワークを活かしながら対応しています。
親御様の住み替えは、ご本人だけでなくご家族にとっても大きな決断です。介護の備えや老後資金の見通しを含め、早めのご相談が家族の安心につながります。
お悩みやご不安がございましたら、どうぞお気軽に事務局までお問い合わせください。
今後もNPOくらしでは、高齢者のくらしを支える住まいの支援と地域福祉の充実に取り組んでまいります。